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| 聴 法 録 298 |
聴法録298-1
たとへ私たちがそれを欲しくなくても、私たちは周囲のすべての人類の世界と自分たちが結びついていることを感ぜずには居られない。思想、交易、知識が私たちを結合させるのである。そして重要な事には、この世界に対する私達の位置、関係の一致が私たちを結合させるのである。
善良な人たちは互いに疑うことなく助け合う。悪徳の人たちは一人を他に背かせることに頭をしぼる。
全ての人に各々の荷物があるし欠点がある。誰も他人の助けなしでやってゆけるものではない。故に私達は互いに、慰めや忠告や相談よって援け合はねばならないのだ。
私たち生活しているこの世界の組織は、千人の人間が共同的に働くことによって、同じ数の人間が一人一人で働くよりも、遥かに多くのものを生産し得るものなければならぬ。しかしこれは、決して九百九十九人の人間が本質的にただ一人の人間の奴隷になると言う必要を指すものでない。
有徳の人は徳なきものの教師である。徳なき者は何よりも先ず有徳の人に学ばなければならない。自分の教師を尊敬せずそして何よりも先に学ばなければならない人を愛しないものは、たとえ非常に利口であっても過失を犯すものである。
私たちが知り得る時代からのあらゆる人類の歴史は、絶えざる大多数えの合一に対する人類の運動である。この合一は、最も多種類の手段によって成し遂げられる。そしてこの合一のためにはそのためにつくしている人々だけでではなく、それに背いている人々さえも奉仕しているのである。
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