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| 聴 法 録 301 |
聴法録301-1
人との関係に於いて善を守ることは、私達の義務である。もし貴方が人に対して善でなかったら、あなたは悪である。そしてその人の中にも悪を目覚ましめるであろう。
人々の間に生きている以上、たとえ最も低く、憐れむべきあるいは笑うべき人とは言え、如何なる人の人格の中に存在しているすべてのものを知り、永遠の高き法則の結果としてある不滅のものを見出すことが必要である。最も悪しき人格に出会った時さえも、「さうだ、この世にはかくの如き醜悪の存在も必要なのだ」と考えるべきである。もし私達がその人間と敵対的に関係したら、私達は不正義を為すだけでなく、かくの如き不法な人間に、生ではなく死の争闘を挑むことになるであろう。いかなる人というも、その個性を、即ち自分の性格や能力や気質や容貌等を作り替えることは出来ないではないか。
私達が非難する所のその人格の本質は、その人格自体のために、異状の敵に対する如くに私達とただ相戦はざるを得ない者なのだ。実際に於いて、その如き人格が存在しえる権利は、ただその本質が他のものに変ってしまうという条件の下に於いてしか、私達は認めることが出来ない。しかもその本質はいかにしても変え得ないものであるにもかかわらず。そこで、人々の間に生活してゆく可能を得るためには私達はあらゆる人格に存在する個性に耐えなければならないのである。その本質を変えること等は全然考えずそしてその本質があるままにあることを非難する事もなくしてである。
誘惑に負けた人に対して残酷であってはいけない。その人を慰めてやることに努めよ。あなた自身が人から慰めてほしかった時があったようにである。
今日出来ることを明日まで伸ばしてはいけない。
自分でできることを他人にさせてはいけない。
安いからと言って必要でないものを買うべきではない。
誇りは、衣食住のために必要なすべての物よりも貴い。
控え目にしたために後悔することはまれである。
若しああだったらと、私達は起こらなかったことに対していかに悔やむだろう。しかし悔やむことは起こったことに対してのみできるのだ。
腹が立ったら、十を数えよ。非常に腹が立ったら、百を数えよ。
如何なる人をも軽蔑するな。隣人に対する厚顔な非難や傷けるような疑いは自分の心の中で押しつぶしてしまへ。他人の行いや言葉は、素直な心を持って解釈せよ。常に真実をもって、自分よりも他人につけ。
親切は、人の世を美しくする。あらゆる背反を解決する。もつれたものを解き放し、困難なことを容易にし、暗澹たるものを喜びに変える。
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