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| 聴 法 録 318 |
聴法録318-1
生きてる間、いつも隣人を迫害している人々ーーすべての金持ちの生活のようにであるーーは、決して慈愛を示すことは出来ない。
先ず他人から略奪するのをやめよ。然る後に慈善を施せよ。高利を貪ることから手を引けよ。然る後、慈善に向かって手をのばせよ。もし私達が自分の手で一人の人間を裸にし、そして他の人間に着せようとしたら、その慈善は罪悪の原因となるであろう。そのような慈善は施すより。施さない方がいい。
私は、色々なものを未完成であるが故に愛するものである。未完成と言うことは、人間の生活の法則として努力が必要でありそして人間の正義の法則として慈愛が必要であるために、神によって定めおかれたものである。ただ神にのみ、完成と言うことがあるのだ。そして人間の智慧が完成されてゆけばゆくほど、ますます神の仕事と人間の仕事との間における限りなき相違を感じるものである。
智の第一の舵が、自分自身を知ることの中にあるように(たとえそれが何よりも難しいことであっても)、慈愛の第一の舵は、自分自身に満足することの中にある(たとえこれが同じように困難なことであっても)、ただかくの如き満足を持ちえた人だけが、他人に対する慈愛において力強くそして積極的になり得るのだ。
この世の中に於いては高い地位を占めていても、兄弟が困っているのを見ると、自分の心を閉じてしまう人の上に、言葉や口先だけで人を愛するようになってはならぬ。実際の行いをもって人を愛せよ。
金持ちが慈悲深くあるためには、何よりも先に、基督が富める若者に向かって言ったことを為さねばならない。金銀に奉仕しつつ、同時に自分も他人も神に奉仕していることを信じることは出来ない。
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