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| 聴 法 録 322 |
聴法録322-1
専制主義、不正、そして暴圧の最もひどい段階は、すべての人々の中に一様に、他の判断を聴く事もなくそして信念としてそれを受け入れなければならないとする法律を打ち立てることだ。
何のために、こんなものが人々の間に必要とされるのか。
「どうだね、私達の言うことは正しいだろう。民衆と言うものはいつも欺いておく必要があるのだ。見たまへ、彼等がどれほど低級で野蛮かと言うことを」――いや、低級で野蛮なのは、すべてのひどい欺瞞者たちだ。自分からまず真実になりたまへ。そして真実を以ってあの人々を、人間性へ導きたまえ。
もし真実の事なら、すべての人にーー貧しきも富めるも女も男も子供も、すべての人にそれを信ぜしめよ。もし真実でなかったら、富めるも貧しきも群衆も女も子供も、だれ一人それを信じないようにせよ。真実の事なら屋根の上から大声で伝える必要があるのだ。人々の間に知らせるのも恐ろしいようなことが、絶えず囁き合わされている。これは偽だと言うことは解かっていますがね、こいつは民衆と言う代物のためには利益になりますよ。民衆の信念をじらつかせて、うんと悪事が、仕出かしますよーーという風に。しかし曲がった道は、曲がった道である。たとえ彼等が、多くの民衆を欺くような宿命を持っているとしたところで、或る若干の個性まで欺くことは出来ない。そこで私達は、ただ一つの衝動力、即ち真実を追い求めることのみ知っている。その道がたとえ私達をどこへ連れて行こうとも、私達は真実を知っている。
学者と称する人間に気を付けよ。長い衣服を着て歩くのが好きで、集会であいさつをするのが好きで、教会では上席をしめたがり、主人の死んだ家へ招かれると真っ先に御馳走を食い荒らしそして長い間心にもない祈祷をやっている人間に気を付けよ。彼等は、何よりも非難をもみ消すことが上手である。
不思議なことだ!いつの時代に於いても、悪人は自分の下劣な行為に、宗教や道徳や愛国心のために奉仕したのだという仮面をきせようと努めている。
貴方方は自分を師と名乗るわけにゆかない。何故なら貴方方にはただ一人の師ーー基督があるから。貴方方すべては、兄弟である。そして地上に於いて、誰をも父と名づけてはならぬ。何故なら貴方方のただ一人の父は、天にあるから。自分を、伝道者と名乗るわけにもゆかない。何故なら貴方方には、ただ一人の伝道者基督があるから。
貴方の心と神との間に、仲介者を入れてはならぬ。誰も、貴方自身より以上に神の近くに、いることは出来ない。
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