聴  法  録  420

聴法録420-1
傲慢の結果
謙遜を知らない人は、他人を非難し、その誤診を摘発する。彼らの欲望や悪癖は日増しに募る一方である。

キリストの教えに感化されない人は、自分を愛することに忙しく、他人を愛する暇がない。

自分を万人の上に置こうとする傲慢な者を、軽蔑しない人は、ひどい近視眼者である。高慢な人ほど正義と真理に矛盾するものは他にないからだ。万人の上に在らんと欲する者は、一種の詐欺師である。彼が世界第一の上位に登ることは、到底不可能である。これは、智者はまたなくても明瞭なことであろう。

光に輝く太陽の中にも黒点がある。如何に為す人が立派で世の尊敬を一身にになっている人でも、その行為中の何処かに黒い一点があるものだ。

腕力、美容、富貴、学識、教育、善行などに欠くるところが無くとも、謙譲の一徳を欠いたならば、それだけで全くの悪徳者となってしまう。富貴、学識、教育、善行を振り回す人ほど不愉快で憎むべき者はない。彼等は人に愛されることを好みながら、謙譲にであり得ないのは、何という不幸であろう。謙譲は、人を孤立させるものではなく、よき隣人え導く者であり、物質界を脱して精神界に導く好伴侶である。