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| 聴 法 録 475 |
聴法録475-1
善のないところに真理はない
善と真理とは、言葉こそ違っているが、同じものだ。
樹が芽を出し過ぎると、花を持たぬことがある。花が開いても実を結ばぬことがある。真理を知る者と真理を愛する者とは、名が違っても、同じ人間である。然し、真理を愛するものと、真理を実行する者とは同一ではない。
汝等、我が主よ主よと呼びつつ、何ぞ意志を行はざるか、凡そ我に来たり、我が言葉を聴きて行なう者は、如何なる人に似たるかを示さん。先ず彼等は家を建てるに地を深く掘り、岩石の上に基礎を置きたる人の如し。洪水出でて、その家を衝けども動す能ず、これ堅固に立てられたるが故なり。されど聞きつつ行はぬものは、基礎なくして、家を砂上に立てたる人の如し、流水その家を衝けば、直ちに崩れてその破壊は甚だし。
善心を以って嫉に報いよ。困難未だ根を下ろさざるうちに処せよ。大なるはその小なるうちに取り除け、大事件も、その初めは小さかったのである。
善を行なう手段は二つある。第一は、常に正義に従って行動することであり、第二は、総ての生物に悪を行はぬことである。
善の如く見せかけて、その実、悪であるほど悪いものはない。見かけのよい悪は、明らかな悪よりも更に厭うべきだ。
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