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| 聴 法 録 90 |
聴法録90-1
人生のリセット
苦しみの真っ只中にいる私に
君の人生はすべて間違いだらけだったじやないか
そう意見してくれた人がいる
昔なら、とっくに喧嘩別れだっただろう
今回はその通りだと静かに聞いていた
それほど打ちひしがれている自分になっていた
そんな私に手を差し伸べてくれた方達がいる
地獄の底まで下りて来て下さり
手を差し伸べて下さった仏様方だ
暖かい言葉と暖かい援助
涙が止まらなかった
しかし、ふと思った
私に厳しい意見を投げ掛け
私を地獄に突き落としてくれた人も
仏さまだったんじゃないかと・・・
振り返れば、すべての人々が
私にとっては仏様に思えて来た
さぁ、これからだと思った
一から出直しだと思った
人生のリセットだと思った
人生の深さ、人の真心は、順風満帆の局面では味わえないのではないかと思います。私達は順風満帆でありたいと願っておりますが、本当の幸せは、順風満帆そのものにあるのではなくて、人の真心との出遭いにこそ本当の幸せがあるのでは無いかと思います。
私は、人生のどん底を経験する事により、私が歩んで来た人生のすべて、私の考え方のすべてが間違っていたと感じると同時に、すべてが私を真実の世界に目覚めさせるための縁の数々であったと思わしめられた瞬間がありました。人生がリセットされた瞬間だったように思います。
最近、仏教が見直されているそうです。好ましい傾向ではありますが、お釈迦様の教えは、流行とは対極にあるものであります。『宗教の基本は自己を問い直すところにある』と言う清沢満之師のお言葉そのままが仏法の初めの第一歩だと思います。仏教書から知識を仕入れる事に一生懸命になる事でなく、静かに自分の心の奥底にある自己を見詰めなおす事がスタートでなければならないと思います。
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